2014年11月29日土曜日

「麦の唄」 ピアノ・ソロ譜 演奏ポイント

今回は


「ピアノ・ソロ譜」の演奏ポイントをまとめました。


ピアノ・ソロ譜は
ボーカル&ピアノ譜よりも難易度を下げて
より多くの方に楽しんでいただけるように編曲しました。


少しでも演奏のヒントにしていただければ嬉しいです。


「ピアノ・ソロ譜」演奏ポイント



[Intro]
和音がバラバラにならないように注意して、少し強めに弾き
バグパイプの存在感のある響きを表現してみてください。

装飾音符が付いている部分は、音を下からしゃくり上げるイメージで
少しすべらせるように弾いてみましょう。

[A]
左手は、バグパイプの雰囲気を残しつつ
右手のメロディーを引き立たせるために音量は控えめに。

低音のB♭音は長さいっぱい延ばすように、意識してしっかり鍵盤を押さえます。

[A’]
転調後、左手に少し動きを加えることで
未来に向かって歩き始める様子を表現しています。
それまでの固く力強い響きが、優しい柔軟な響きに変化していることに注目です。

[B]
[B]の冒頭、左手がE音、右手がG♯音を弾く所で
使う鍵盤の音域が急激に広がり
左手の分散和音も広い間隔で動きます。
視界が一気に開け、鳥が大空を羽ばたく様子をイメージしてください。
心が解き放たれるような、大きな気持ちで弾きましょう。

左手の1拍目の全音符をはじめ、ベース音はペダルを使用して
その音の長さ分、延ばすようにしてください。

[C]
サビの部分では、左手は一つ一つの音をノン・レガートで弾き
右手はメロディーを際立たせつつ
和音の箇所は鍵盤をしっかりとつかみ、よく響かせます。
明日に向かって力強く進んでいくように、堂々と弾きましょう。


[D]
上向きの棒がついている音をつなげて
一つのフレーズになるようになめらかに弾き
だんだんと弱くしていきましょう。

[E][F]
原曲のパーカッションのリズムを
ピアノ・ソロ編曲では、ピアニスティックな分散和音で表しました。
ペダルで和音の響きを残しつつ、軽快に演奏しましょう。

[H]
はじめの4小節間のメロディーは、それまでと少し異なり
16分音符を含む細かいリズムが緊迫感を生み出しています。

左手は4分音符の歩みをしっかり意識しつつ
分散された和音を、1小節間たっぷりと響かせます。

たたみかけるように繰り返される、短い間隔の転調が
次の部分での劇的な解放感を生み出しています。
臨時記号に注意しながら、ていねいに盛り上げていきましょう。

[I]
間奏の部分です。
オーケストラが伸びやかにメロディーを奏でるように
優雅に、輝かしく演奏しましょう。

左手の和音はしっかりと打鍵し、右手のメロディーを支えます。

[K]
転調し、左手のG音の連打を大地の鼓動のように響かせつつ
右手の和音の積み重ねによって盛り上げながら
[K]の壮大なエンディングにつなげます。

オクターブでメロディーを強調するのが理想ですが
ボーカル&ピアノ譜の演奏ポイントにも書いたように
オクターブの上の音だけを弾いても良いでしょう。

最後の段、コードネーム「C」の部分ですが
今回の3種のアレンジそれぞれに
原曲の和音の構成は変えずに別々のパターンをつけています。
ピアノ・ソロ譜では、トレモロを使って
シンプルながら劇的な効果を狙っています。
トレモロは充分に好きな時間だけ音を震わせ
最後の締めの和音へと繋げましょう。



「女声三部合唱譜」

については、またの日に!

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